HTMLとCSSの読み込み方法は?初心者でも簡単にわかる解説【悩み解決】

HTMLとCSSファイルの使い方が、よく分からないんですが……
HTMLとCSSを、実際に使いたい場合はどうすればいいのか、悩んでしまいますよね。今回は、HTMLとCSSの読み込み方について、詳しく解説していきますね。

「HTMLとCSSの読み込む方法がわからない」
「CSSがうまく反映されない…」

初心者の方で、
HTMLとCSSファイルの適切な読み込み方がわからない…という人は多いと思います。

  • CSSファイルを読み込む方法って?
  • 適切なCSSファイルの読み込み方法って何?
  • CSSが読み込めなくて困っている…

そんな悩みを解決できる記事を用意しました。

HTMLとCSSの読み込み方は?

Webサイトの制作では、「HTMLファイル」「CSSファイル」が必要です。

厳密に言えば、HTMLだけでもWebサイトの制作はできますが、CSSを使わないと、サイトの見え方を指定できないといった感じです。

HTMLとCSSの関係は聞いたことがあります…!今、HTMLとCSSについて学んでいるんですが…この2つを連携して使う方法が、いまいちわからなくて…
あ、なるほど。HTMLとCSSを一緒に使う方法がわからないんですね!わかりました。HTMLファイルとCSSファイルを、どう使っていけばいいのかを、詳しく説明していきますね。

HTMLとCSSの読み込み方を解説する前に、
HTMLとCSSそれぞれについての基礎知識を学習しておきたい!という方は、下記の記事を参考にしてください。

では、CSSファイルを読み込む方法を詳しく解説していきます。

HTMLとCSSファイルの読み込み方法:リンクする方法

まず、CSSファイルを読み込む方法は下記の3つがあります。

  1. HTMLファイルにCSSファイルを読み込ませる
  2. HTMLファイルに<style>タグを用いてCSSを記述する
  3. HTMLファイルのタグ要素に直接記述する(<style=”○○○”>)

あっ…私が今やっている方法は、「1」なんですが、これがうまく読み込めなくて……
初心者さんでよく躓いちゃう部分が、CSSファイルの読み込みだったりします。この辺り、詳しく解説していきますね。

この方法は、別々のファイルとして作った「HTMLファイル」と「CSSファイル」を、リンクでつなげる方法です。

MEMO:それぞれのファイル名

  • HTML・・・ index.html
  • CSS・・・ style.css

下記のように、HTMLファイルとCSSファイルが、同じフォルダの中に存在するとします。
フォルダの階層

上記の場合の、HTMLファイルとCSSファイルをリンクさせる方法は簡単で、「HTMLファイルに、1行のコードを追加する。」だけです。

CSSを読み込むためのコード:1行
HTML
<link rel="stylesheet" href="style.css">

上記のコードを、HTMLファイルの<head>タグ内に、挿入します。

CSSリンクの挿入

コードを入れると、CSSファイルが読み込まれ、HTMLにCSSの装飾が適用されるようになります。

フォルダの階層

えっ、この1行を入れるだけで、外部のCSSが読み込まれるんですね。すごく簡単……
そうなんです。ファイルを読み込む…と聞くと、ちょっと難しそうに聞こえるんですが、読み込むためのコードはたったの1行。とても簡単なんです。

このように、外部で作ったCSSファイルを読み込む際には、リンクコードを記載しますが、この時に注意すべきなのが「相対パス」です。

次章で詳しく解説していきます。

相対パスでCSSファイルを読み込む方法

相対…パス……?
急に難しい言葉が出てきてしまいましたよね……。簡単に言うと、HTMLファイルから見て、読み込みたいCSSファイルがどこにあるのか。それを探して、指定するということです。

相対パスとは、現在のファイル場所を基準とし、読み込むファイルがどこにあるのかを伝える方法です。

具体的に言うと、HTMLファイルが保存されている場所から、読み込むCSSファイルがどこにあるのか。という経路を示したものが「相対パス」です。

階層の説明

なるほど……HTMLファイルにリンクコードを書きたい時は、そのHTMLファイルから見て、CSSファイルがどこにあるかを探すわけですね。
そうです。そのために「相対パス」を使ってCSSを探します。具体的に、相対パスの指定方法を解説していきますね。

相対パスの指定方法

相対パスの指定の仕方は、

HTML
<link rel = “stylesheet” href = “フォルダ名/ファイル名”>
と記述します。

仮に、下記のフォルダの場合の、相対パスを見てみましょう。

cssフォルダ

HTMLファイルから見ると、CSSファイルは、「CSSフォルダ」という1階層上に保存されていることがわかります。

その場合、コードの書き方は下記になります。
「css/style.css」という部分ですね。
「cssフォルダの中の、style.cssファイル」ということです。

HTML
<link rel = “stylesheet” href = “css/style.css”>

うーん、なるほど…。HTMLファイルからみて、CSSがどこにあるかを探すんですね。
はい。ちょっとわかりづらいですかね。もう少しパターンを増やしてみますね。

もう1階層上にCSSファイルが存在する場合

このように、HTMLファイルの場所を基準として、相対パスを使ってCSSファイルを読み込みます。

これが、「リンクでCSSファイルを読み込む方法」です。

なるほど…。HTMLファイルを基準に、CSSがどこにいるかを探すんですね。相対パスの書き方が、なんとなく分かった気がします。HTMLファイルからみて、CSSがどこにあるかを探すんですね。
良かったです。実際に、ご自身でHTMLに記述して、CSSが読み込まれているかどうかを確認するとわかりやすいです。

次に、HTMLにCSSを書く方法を解説していきます。

HTMLとCSSの読み込み方法:HTMLにCSSを書く方法

先ほどのリンクと違い、HTMLに直接CSSを書く方法もあります。
その方法は、大きく2通りあります。

  1. HTMLファイルにstyleタグを使ってCSSを記述する
  2. HTMLファイルのタグ要素に直接記述する

それぞれ詳しく解説していきます。

HTMLファイルにstyleタグを用いてCSSを記述する

HTMLの<head>タグの中に<style>タグを書き、その中にCSSを記述していく方法です。

えっと…どういうことでしょうか…
すいません、ちょっと言葉だけだと難しいですよね。実際にファイルを見てみましょうか!

HTMLファイルに、直接CSSを記述するには、下記のように指定します。

上記のように、CSSを記述します。
これをブラウザでチェックするとこのようになります。

なるほど。CSSファイルをリンクさせる以外にも、こんな書き方があったんですね!
はい、そうなんです。基本的には、CSSファイルをリンクさせる方法を使うことが多いですが、この書き方でもメリットはあります。

styleタグでCSSを記述するメリット

外部CSSを読み込んだ場合は、複数のページに対してデザインをしやすいというメリットがありますが、今回ご説明した「HTMLファイルにstyleタグを用いてCSSを記述する」方法では、1ページごとにデザインを調整できるという利便性もあります。

なるほど…。CSSもいろんな読み込み方があるんですね。
そうなんです。ただ、基本的には外部CSSをリンクさせる方法がオススメですね。
あ、もう1つご紹介していないCSSの書き方がありました!

HTMLとCSSの読み込み方法:インラインにCSSを書く方法

んんん……インラインに書くとは…?
インラインというのは、HTMLのタグに直接記述する方法ですね。ちょっとわかりづらいので実際の例をみてみましょうか!

HTMLのタグに直接CSSを記述するには、下記のように指定します。

上記のように記述すると、下記のようにブラウザで表示されます。

インラインにCSSを記述するメリット

先ほどの<style>タグとは違い、インラインに記述することで、HTMLタグにピンポイントでデザインを適用することができます。そのため、細かい調整がしやすいです。

なるほど!そうなんですね。でも、HTMLにCSSを直接書く方法ってどちらも似ていますよね。分ける必要ってあるんですか…?
はい、CSSの書き方によって、CSSが読み込まれる優先順位が違います。ちょっと解説していきますね。

CSSが読み込まれる優先順位

これまで紹介した、CSSを読み込む3つの方法ですが、
実は、CSSは書き方によって、適用される優先順位が決まっています。

CSSの優先順位

  1. HTMLタグに直接記述する:インライン
  2. HTMLファイルに<style>タグを用いてCSSを記述する
  3. HTMLファイルにCSSファイルを読み込ませる

上記の順番に、優先してCSSは読み込まれます。

例:CSSの優先順位

下記のように、CSSを指定して、どれが優先されるのかを確認してみましょう。

  • <style>タグでは、青色を指定
  • インラインでは、赤色を指定
  • style.cssでは、緑色を指定

上記の場合、みなさんは、文字が何色になるかわかりますか?
CSSの優先順位が理解できているのならば、検討はつくかと思います。

そう……

答えは、インラインに記述した「赤色」ですね。

なるほど…。CSSは、書き方によって、優先される順位が決まっているんですね。勉強になります。
そうです。同じ要素に対してCSSを指定したとしても、最も優先されるのは「インライン」となります。

優先順位を理解していないと、「あれ?CSSを指定したのに反映されない」ということもあり得ますので、
CSSは書き方によって、優先順位があるということを覚えておきましょう。

CSSの最適な読み込み方法

CSSの読み込み方や、優先順位などがあることはわかったのですが、結局どのような書き方が一番良いのでしょうか?
書き方は3パターンありますが、結論は「外部CSS」を使って作成するのが一番良いです。

結論:リンクでCSSを読み込む方法を使おう

CSSの読み込みの優先度が低く、ミスが最も起こりにくい。
複数のHTMLファイルに対して、CSSを記述できる。
このことから、「外部CSSファイル」を使うのが最適な方法といえます。

リンクでCSSを読み込む方法は、一般的な方法として多く使われています。

「あれ…?リンクでCSSを読み込む方法ってなんだっけ……」
という方は、もう一度下記を確認してみてくださいね。

≫ リンクでCSSを読み込む方法はコチラ

HTMLとCSSの読み込み:まとめ

CSSを読み込む方法をご紹介していきました。
最後に、もう一度まとめておきましょう。

CSSの読み込み方法は下記のとおり。

  1. HTMLファイルにCSSファイルを読み込ませる
  2. HTMLファイルに<style>タグを用いてCSSを記述する
  3. HTMLファイルのタグ要素に直接記述する(<style=”○○○”>)

そして、CSSの読み込みには、優先順位があるということでしたね。

CSSの優先順位
  1. HTMタグに直接記述する:インライン
  2. HTMLファイルに<style>タグを用いてCSSを記述する
  3. HTMLファイルにCSSファイルを読み込ませる

これらのCSSのルールに基づいて、HTMLとCSSでコーディングをしていきましょう。